国際色豊かな海外事業部のグローバル座談会

河野製作所グループの医療機器は、日本国内だけではなく世界中で使われています。当社のグローバル展開を担う海外事業部のメンバーが、河野製作所グループを選んだ理由や働きがい、目指す未来を語ります。

王 嬿 Wang Yan

執行役員 海外事業部 マネージャー

2017年入社

中国出身。入社後、海外展開が進んでいなかった当社で海外事業部の立ち上げを担当。中国、アメリカなどでの承認取得や市場開拓に大きく貢献した。現在は海外事業部のマネージャーとして海外事業部と上海事務所のマネジメントを担う他、マーケティング本部で市場分析や会社全体の方針策定の業務にもあたる。

ディアス エフライン ジュリアン Díaz Efraín Julián

海外事業部 課長

2018年入社

アメリカ出身。入社後、海外薬事担当としてFDA取得プロジェクトを進め、アメリカへの進出を果たした。その後海外事業部の課長としてアメリカ、南米の営業を担当。現在は当社の代表的な製品のひとつである、マイクロサージャリー関連製品のマーケティングメンバーとしても活動中。3児の父親の一面もあり、2019年と2021年に育児休暇を取得。

葉 柏慶 Hakukei Yoh

海外事業部 課長

2021年入社

台湾出身。入社後、営業としてASEAN、台湾、EU諸国など、当時当社が未進出であった各国を幅広く担当。マーケティングや市場分析業務が得意で、経験と知識を活かし海外事業部は現在世界12カ国と関係を作ることができている。

島川 美保子 Mihoko Shimakawa

海外事業部

2020年入社

日本出身。海外事業部のアシスタントとして、世界各国に飛び回るメンバーのサポートやフォローを行っている。また、男性化粧品の事業立ち上げプロジェクトのメンバーでもあり、市場調査から製品企画、開発まで一連の流れに携わっている。

野製作所を選んだ、それぞれの背景

―なぜ世界196カ国の中から日本を、そして河野製作所グループを選んだのですか?

 :母が日本に住んでおり、私も日本に興味を持ちました。日本の大学で4年間勉強をした後、一度は中国に戻り現地の日系企業に努めましたが、日本の環境や文化が好きで再び日本に行くことにしました。何社か選考を受けましたが、河野製作所は海外事業部の立ち上げフェーズだったこと、こちらが大量の質問を投げかけたところ、チームを組んで質疑応答の時間を作ってくれたところ、こちらのプロジェクトマネージャーをやりたいという要望に対しても「やっていいよ」と社長が言ってくれたことから、一から色々なことに挑戦できる環境であることに魅力を感じて入社を決めました。

Diaz:私は最初、教会の英語教師のボランティアとして日本に派遣されました。期間は2年半でしたが、日本の住みやすさがとても気に入り、永住を見据えて日本の医療機器メーカーに就職しました。その後、転職を考えたときに前職の上司が河野製作所を紹介してくれました。王さんと面接をした際、とてもフレンドリーで一緒に働くイメージができたことが入社の決め手です。

 :Diazさんは薬事部からスタートでしたね。

Diaz:そうですね。当時はちょうどFDA(※アメリカの薬事承認)取得に取り組んでいる時期だったので、そのプロジェクトリーダーが最初の仕事でした。1年後に子供が生まれて約1年間育児休暇を取得し、復職後に海外事業部と海外薬事の兼務になりました。

 :私は元々、母国台湾のメーカーで海外営業をしていました。よりグローバルに活躍できる会社で働きたいと考えたとき、世界的レベルで見ても技術力と製造能力が非常に高レベルな日本のメーカーに魅力を感じ移住しました。日本に来る際には3社から内定をいただきましたが、面接でお会いした人が皆親しみやすかったことと、配属先がそれぞれ徳島、大阪、東京で、妻が「その中だったらスイーツが美味しそうな東京に行きたい」と言ったため河野製作所グループを選びました(笑)

Diaz:家族の意見は何よりも大事ですもんね(笑)

島川:私の場合、日本と世界を繋ぐ仕事がしたいと考え、大学卒業後は専門商社に就職しました。その後学生時代に留学したロンドンに戻りたい思いがあり、ワーキングホリデーを利用して2年間イギリスで働きました。帰国後、今度は日本側から世界と繋がれること、メーカーの立場を経験できることを軸に仕事を探しました。私も皆さんと同じように、面接で海外事業部のメンバーとお話をするうちに、一緒に仕事がしたいという気持ちが強くなり、入社しました。

個を活かして、海外展開に取り組む

―それぞれの業務を教えてください。

 :私はマネージャーとして、管理業務にあたっています。皆優秀なので会社全体、海外事業部、個人それぞれのミッションを伝え、基本的な動きは各々に任せていますが、課題が生じたり、業務が難航した際にはヘルプに入っています。またマーケティング本部も兼務しており、そちらでは会社全体の行動方針や制度策定にも取り組んでいます。

Diaz:私は営業として市場の大きなアメリカと南米を担当しています。海外へは基本的に代理店経由で販売を行うため、ドクター以外に代理店とも関係を構築し、当社製品についての教育をすることも重要な仕事です。

 :私も営業で、ASEAN、EUなどの成長中の市場開拓をしています。海外の場合、国によりビジネススタイルや文化的な背景が大きく異なるので、ただ英語を話せるだけではダメで、各国の特徴を把握しなければならないのが難しく、また面白いところですね。

島川:私は皆さまの業務のアシスタントをしています。海外事業部は海外出張が多いため、不在の間日々の業務をフォローしたり、それぞれの仕事の進捗管理とアラート、リマインドを行っています。

 :島川さんがいなかったら出張中の海外事業部は絶対に回りません、裏ボスですね(笑)

 :出張中は時差がありどうしても対応できない業務も多いので本当に助かっています。皆島川さんにはお土産に食べ物やお酒を買っています。

島川:これからも美味しいワイロをお願いします(笑)

目的達成のため、最善の手段をとる

―普段海外事業部の中ではどうやってコミュニケーションをとっていますか?

 :部内の公用語は英語なので、全員揃う時は基本的に英語で話しています。個人間ではコミュニケーションの取り方も人によりバラバラです。私は葉さんとは中国語、ディアスさんとは日本語と英語が半々です。基本的に電話よりチャットの方が好きですね。

Diaz:私は島川さんとは日本語、葉さんとは英語で電話をすることが多いですね。

 :どの言語で話すと決めているわけではないですが、英語であればお客様の言葉を訳さずにそのまま共有できるので、正確に伝達しようとすると自然と英語になります。スピード感を持って仕事をするには英語の方がコミュニケーションが早いですね。

島川:最近会社全体でSlackを導入しました。これまでは部署をまたぐ場合はメール、部内は別のチャットツールを使って連絡をとっていましたが、これからは会社全体でSlackを使い、もっとスムーズにコミュニケーションがとれるようになりそうです。

「クラウンジュン」を、世界中に届ける

―海外事業部の目指すゴールはどこですか?

Diaz:当社の特長のひとつである微細加工技術は世界的にも大変素晴らしいものです。この技術を活かした製品をより多くの国に広めたいですね。

 :今ディアスさんはマイクロ関連製品のマーケティングもやっていますもんね。私は営業として海外出張に行くことが多いのですが、最初はブランド名を伝えても「クラウンジュン?知らないな」という反応をされることが多かったです。しかし今はアメリカや中国、ヨーロッパを中心にどんどん知名度があがってきています。このままクラウンジュンを誰もが知っているブランドにすることが目標です。

島川:当社の製品はファンになってくれるドクターが多く、ヨーロッパでは販売前にも関わらず、ドクター経由で知る人が増えていますよね。こちらが営業をしなくても、ユーザーが気に入って広めてくれる、メーカーとして非常に誇らしくありがたいことだと思います。

 :そうですね。当社の経営ビジョンのひとつに「事業を立ち上げられるマネジメント能力を持つ人材を育てる」というものがあり、皆が7:3カルチャーの中で事業の立ち上げの勉強としてマーケティングの一連の流れを経験しています。私は海外事業執行役員兼、マーケティング本部の責任者として、海外事業部をひとつの事業に成長させ、最終的にはグループ会社として事業化することが目標です。

Diaz:素晴らしいですね!ついていきます、ボス!

事業化により、更にグローバルな企業を目指す

―最後に、皆さまそれぞれが目指すキャリアを教えてください。

 :私は先ほど言ったように海外事業部をひとつの会社に成長させたいです。そのためにもいずれ海外でMBAを取りたいと思っています。

Diaz:海外にも素晴らしい医療機器があるので、そういった機器も扱える会社を起業したいです。できれば当社の一事業としてやらせてもらえれば嬉しいですね。

 :私はやりたいことが2つあって、1つはヨーロッパの市場開発です。せっかく知名度があがっているので、きちんと販売できるように整えて、更に市場を広げたいです。もう一つは世界のマーケットとビジネスの動きを本格的に分析したいと思っています。

島川:皆大きな夢を持っていますね!私は皆が夢に向かって全力で進めるように、環境を整えてサポートに努めたいです。

 :じゃあ島川さんは、将来、誰の会社で働くか決めないとですね(笑)

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