近年、出産後も働き続ける女性が増えてきています。そうはいっても「産休・育休後のことは想像がつかない!」「みんなどうやって両立しているの?」など、不安はつきもの。河野製作所グループでも絶賛育児中のママ社員が多く活躍しています!実際には、どのように日々を過ごしているのか営業所所属の社員2人にインタビューさせてもらいました。
Aさん:管理部勤務・2児の女の子のママ
Mさん:マーケティングサポート部(以下:マケサポ)勤務・1児の女の子のママ
伊藤:コーポレートコミュニケーション部勤務・1児の男の子のママ
伊藤 本日はよろしくお願いします。早速ですが、お二人は産休・育休含めどれくらい休まれていたのですか? 復職してから、どれくらい経つかもあわせて教えてください。
Aさん ちょうどコロナが流行りだした頃だったので、そういった特別な事情も含めると産休・育休で2年くらい休んでいたかな。復職してからも2年経ちます。Mさんも同じくらいですよね?
Mさん そうですね。約2年お休みをいただき、復職してからも2年経ちました。
伊藤 私も産休・育休含め約2年お休みをいただき、今年の4月より復職しました。最初のうちは気を張っていたもあってか、何事もスムーズに進む日も多く、想像していたより順調に過ごせている気がするなって、ちょっと調子に乗っていたのですが…(笑)段々想定外のことが起きることも増え、朝からてんやわんやになることも…。
復帰後に大変だったこと・苦労したこと
伊藤 お二人は復職されてから『こんなはずじゃなかった』とか『意外に大丈夫だった』など、そんな風に感じられることはありましたか?
Aさん 仕事と育児の両立うんぬんよりか、まず困ったのは休んでいる間に新しく入社された方や、やめられた方の入れ替わりがあったので、名前が・・・(笑)ただでさえ、コロナでみんな在宅メインになり、オフィスに人は来ないし、マスク姿だし…。『誰が誰だかわからない、覚えられない!』みたいな苦労はありました。
Mさん 約2年経っていたので、最初は会社の雰囲気に慣れるのが大変だったかな。あとは同じ部のメンバーのみなさんが、とても気を遣ってくださってくださることに、逆に何だか申し訳なさを感じていました。
Aさん 時短勤務(短時間勤務制度)で申請していても、いざその時間になったとき『本当に帰っていいのかな!?』って最初は戸惑いますよね(笑)
Mさん そうなんです。周りの方々は『気にしないで』って言ってくれるけど、当初は自分的に気にしていました。
会社の雰囲気
伊藤 そうですよね。どの部署の方も本当に優しくて、すごく周りの皆さんに助けられているといいますか、逆に応援してくださる雰囲気がある気がします。なので、私も復職してすぐに『だいじょうぶかな?』という不安は吹き飛びました。なにか感じられたことはありますか?
Aさん みなさん以前と変わらず接してくださるので働きやすいですね。復職前は嫌な顔をされるのではないか、嫌味を言われるのでは…などと心配しましたが、そういうものはなかったです。
Mさん 私も復職前は、世間一般的な『産休・育休に対するイメージ』のせいで、もしかしてそういうのあるかな・・・って心配していたけれど、本当に何もなかったです(笑)
伊藤 そうですね、復職した際に、みなさんにご挨拶のメールを送ったら『おかえりなさい』と声をかけてくれる方がたくさんいて・・・涙が出そうになりました。
復職後の仕事内容
伊藤 育休取得後の働き方に関して『復職後に理想通りの状態で復帰できないのではないか』など、そのようなイメージや不安を持つ方もいらっしゃるようなのですが、実際のところ仕事内容がちょっと変わったなど、ありましたか?
Aさん 上司と相談しながら、期限がある仕事はメイン担当ではなくサポート側に回るなど、他の方とは一緒に仕事をしなくてもできる仕事を主に担当することが多くなりました。一人でできることであれば急に休むことになっても周りに影響がないし、進むスピードを自分で調整できますし。そういった意味では、以前と全く同じ働き方ではないかもしれません。
Mさん そうですね、やっぱり全く同じってわけにはいかず、メインというよりかはサブの仕事が今は多いかな。もちろん、今まで担当していた仕事をそのまま戻してもらったのもあります。ただ急に保育園に呼び出されたりということもあるので、毎日報告が必要なものだったり、そういうデータには携わっていません。課長がバランスを見て割り振ってくださっていて『様子を見てまた少しずつ戻すかもしれない』とは言われています。
Aさん お客様対応とかだと『今日休みます』とは突然言えないですし、仕事内容については仕方ない部分もあるのかなって思いますよね。
伊藤 やっぱり全く同じようにはなかなかいかないですよね。でも、だからといって希望していないことだったり、思うようなスタイルで仕事ができないというわけではなく各々の部の上長が状況を見ながらフォローしてくださって割り振ってくださる感じですよね。
時間管理のコツ
伊藤 時間管理のコツとか、両立のためにしている工夫とかありますか?例えば、朝バタバタしないように夜のうちに荷物を全部作っておくとか。
Aさん 準備は前日に終わらせておくのもそうですし、夜ご飯を朝のうちに大体作っておきます。
伊藤 そんな時間ありますか!?何時に起きているんですか!?何時に家を出発しているんですか?
Aさん 6時に起床して出発は7時45分くらいです。
Mさん ・・・!?そのわずかな間に!?
伊藤 出社する前に疲れちゃいません!?
Aさん 日々疲れています(笑)
伊藤 復帰した当初は、平日のために土日作り置きするぞって考えていたのですが、いざ週末になってみると疲れていて…(笑)料理って気力と時間が必要だったりしますよね!作り置きは週末にしますか?
Aさん それだと時間を取られちゃうので、ちょっとずつちょっとずつ作り足していく感じですかね。今日はキャロットラペを多めに作り、翌日は茄子のお惣菜をつくり…とそれを毎日続けていくと色々おかずが揃っていきます。
伊藤 Mさんはいかがですか?
Mさん 作り置きと、前日に用意を終わらせておくこと。そして、手抜きできるところは手抜きすること(笑)私は手抜き上手だと思います(笑)。
Aさん ふふふ(笑)
伊藤 手抜き上手・・・!素敵ですね(笑)例えば、どんなところですか?
Mさん スプレーしておくだけで、磨かずにお風呂掃除ができる洗剤を使ったり。洗濯も、できる時にまとめてやったりとか。あとは、結構子どもが穏やかで、保育園に嫌がらずに行ってくれるので苦労も少ないほうかも。
伊藤 Mさんが穏やかだからお子さんも穏やかなのかなぁ…。
Mさん “おとな”なんです。私よりも大人だなって思うときがあります(笑)「君は人生何回目なんだい!?」と感じるときもあるくらいです(笑)
伊藤 ふふふ(笑)どういうときですか?!
Mさん 先生たちの真似をしているのかな?私が教えたわけではないのに、大人なことを言うんです。突然「残念ながら、今日は…」とか言い出すんですよ。
一同爆笑
育児のコツ
伊藤 お二人とも、お子さんに対して『怒る・叱る』とかじゃなくて『諭す』というか、穏やかに接してられるんだろうなって言うイメージがあります。
Aさん 怒る時は怒りますよ。
Mさん 私も、子どもに対しての言い方じゃなくて、1人の大人に対するような言い方で接することもあります。
伊藤 私はつい感情的になっちゃうのですが・・・冷静にというか、子どもだからって接するのではなく、1人の人として尊重して接するみたいな感じですか?
Aさん 尊重できているのかな?(笑)
Mさん 確かに、気づかないうちに大人に対するような接し方になっているかもしれないです。
子育てで大切にしていること
伊藤 それ以外にも「ここは譲れない!」みたいな、子育てで大切にしていることってありますか?
Aさん 命の危険がない限り、あまり手は出さずに、やりたいものはやらせてみることですかね。幼い時から、遊具で大丈夫かなって思うのがあっても、一応そばで見守りながらさせてみるとか。
伊藤 やってみたいという気持ちをすごく尊重しているんですね。
Mさん 私も、できるだけ自由というかやりたいことをやらせてみるというのを大切にしています。あとは、気持ちが子どもに伝わってしまうので、できる限り自分自身が余裕を持って生活できるようにしています。
伊藤 すばらしいですね。
Mさん 『はぁ』ってなっちゃいそうになったときに、そうすると逆にもっと時間がかかるぞって自分に言い聞かせるというか(笑)
伊藤 お子さんは穏やかだっておっしゃっていましたがイヤイヤ期などはなかったんですか?
Mさん あったはあったけど短かったかな。
伊藤 私は怒ったらだめだと思いつつも、限界を超えると『もぉ!』ってなってしまい、さらに泣かせてしまうことがよくあります…。
Mさん 泣かせちゃうと反省しますよね。
Aさん 泣かせちゃったら、とりあえず最後には仲直りしようみたいな。
Mさん そうですよね!フォローじゃないけれど。「さっきは怒ってごめんね」って。自分がダメなことをしちゃったときは、自分から謝るようにしています。前述の1人の人として尊重するという話につながると思うのですが「ありがとう」「ごめんね」は日ごろからきちんと伝えるようにしています。
Aさん 子どもが『わー!』ってなっているときは無理なので時間がたって落ち着いてきてからですよね。
Mさん そうそうそうそうそう。(激しく同意)
子育て中の爆笑・大ピンチエピソード
伊藤 子育て中の大爆笑エピソードってありますか?大ピンチみたいなのでも大丈夫です(笑)
Aさん 大変だったのは、自身が40度の熱が出ているのに、子どもがべったりでお世話をしなくてはならなかったときかな。熱があるけれどご飯を作って、「寒いよー」って言いながらお風呂に一緒に入って、、みたいな。寝る時も「風邪がうつるので離れて」っていっても、離れなくて・・。
伊藤 すごいママっこなんですね!自分自身が具合が悪くても、この子を面倒見なきゃ・・みたいなのは精神的にも体力的にもきついですよね。世のお母さんたちって、すごいです!
Aさん もうこれを経験したので、今流行りの感染症になっても乗り切れるんじゃないかと思っています(笑)
伊藤 Mさんはどうですか?
Mさん うちの子は、ペラペラしゃべるのですが、たまに言い間違えがあって。ウルトラマンをずっと『ウルトマラン』っていっています(笑) 何回直しても言えなくて。とうもろこしは『とうもころし』って言ったり。
Aさん うちも、なわとびのことを『にわとり』って言っていました(笑)
Mさん 最初なんのこと言ってるんだろうってなりますよね。よくよく聞いてると「ああ、これのことかー!」って。
伊藤 言い間違えているけれど、必死に伝えようとしているところがすごくかわいいですね!!!
Aさん そういえば、下の子は活発で運動もよくできるほうなのですが、先日親子遠足についていった際に、一緒に参加していた面識のない方に「お子さん、体幹すごすぎませんか?」って話しかけられたのは驚きました(笑) ターザンロープをするときも、他の子はそーっといっているのに、うちの子だけ勢いよく『ガー!』っていって最後バイーンってなったりとか(笑)活発な子に育てたいから体操教室に通わせるのではなくて、活発なので体操教室に通わせています(笑)その影響なのか、この間椅子から転げ落ちたときに、自然と体が受け身を取る体制になったみたいでオリンピック選手のようにシュッと着地していて、それはそれはもう大爆笑でした(笑)
Mさん それは、すごい!(笑)
伊藤 運動神経良すぎます!(笑)
Aさん 褒めたら本人もやる気に満ち溢れていて『将来はオリンピック選手になる』と言っています(笑)
Mさん 将来を楽しみにしております!
伊藤 今からサインをもらっておこうかな(笑) お二人ともインタビューをお受けいただきありがとうございました。
両立のコツを聞くという座談会のはずが、優しいお二人に甘えて最後は子育てについても聞いちゃいました(笑)
イヤイヤ期への対処法、寝かしつけ方など色々教えていただきましたが、このように社内に同じワーキングマザーとして相談に乗ってくれる存在がいるというのは非常にありがたいことだなと改めて感じます。
インタビューをお受けいただき本当にありがとうございました。次回は、育休を取得した男性社員にも話を聞いてみたいと思います。お楽しみに!