突撃!執行役員インタビュー 技術開発部門 岩立執行役員 

執行役員と聞くと「怖い」「話しかけづらそう」といったようなイメージはありませんか?そんなイメージを良い意味で180度覆す執行役員が勢ぞろいしているのが河野製作所の魅力のひとつ。どの方も、厳しさの反面きちんと指導してくださる、社員の憧れの存在です。インタビュー企画の第3回目は開発ものづくり技術部部長でもある岩立執行役員です。岩立さんといえば「何でもご自身で作ってしまう凄腕職人!」というイメージがありますよね。今回は人生に関するお話やものづくりへの想いなどをたくさん聞いてきました!

目次

出身地は“粋”な街・浅草

髙山 本日はどうぞ宜しくお願いいたします!早速ですが、ご出身はどちらですか?

岩立 幼少期から小学校1年生までは浅草のあたり、東上野に住んでいました。母が浅草で働いていたんです。

髙山 浅草のご出身なのですね!その頃の浅草はどんな雰囲気でしたか?

岩立 「ALWAYS 三丁目の夕日」という映画を知っているでしょう?昭和40年代の浅草といえば、あの映画のような下町の雰囲気でしたね。夕方になると、酒場の方から三味線の音が聞こえてくるんです。お年寄りが七輪で夕飯の魚を焼き始めて…。粋なエッセンスが溢れている街でした。 

髙山 聞いているだけで光景が浮かんでくるようです!

岩立 すごく思い出に残っています。
浅草にはお寺が多いですからね、仏壇屋さんや、仏具を作る職人さんがたくさんいました。やすり職人、彫金師、木工職人、溶接工…。よく工房や商店に遊びに行っては工具を触らせてもらっていました。

髙山 幼少期から、ものづくりがとても身近にあったのですね。

岩立 僕にとって遊びのような感覚でしたね。

いたずらっこな一面も

髙山 確か、中学校は河野社長と同じなのでしたよね?

岩立 そうなんです。引っ越しを繰り返して、最終的には千葉に落ち着きました。

髙山 子供の頃はどんな子だったんですか?

岩立 とにかくいたずらっこでした。ガキ大将みたいな感じですね。校庭をバイクで走る友人もいました。…河野社長とは全く違うタイプでした(笑)

髙山 ガキ大将ですか!どんなことをして遊んでいたのか、聞いても良いですか?

岩立 例えば小学生の頃は、人の家の敷地内に穴を掘って…。

髙山 思ったよりもすごいですね⁉これ以上の内容はブログにて割愛させていただきます(笑)

大型機械加工から微細加工の世界へ…

髙山 河野製作所に入るまではどんな経験をされたのですか?

岩立 学生時代はとにかく手に職を付けたくて、昼だけでなく夜も専門学校に通い、溶接や機械加工、製図などを勉強していました。その知識を活かして、卒業後は大手企業で機械加工の仕事をしていました。高圧蒸気を吹き込み、ミルクを粉ミルクに加工するための機械などを作っていました。30トンもの重量があるんです。

髙山 30トン⁉とても大きい機械なのですね。

岩立 結局、企業の規模が大きかったので、歯車の1つとして組み込まれてしまった気がして転職を決意しました。河野製作所に入ったきっかけは同級生に誘われたことでした。針を作っている会社だと聞いたときに、30トンクラスの大きい製品を作っていた自分が針や糸など小さい製品の世界に飛び込むのも、なんだか面白いなと思って(笑)

会社の基盤を作った40年

髙山 河野製作所に入社されて40年と伺いました。入社当時はどんな会社でしたか?

岩立 すごくアットホームな雰囲気でしたね。当時は社員がまだ30人ほどしかおらず、全て手作業で針を加工していました。ですので、僕がモーターで動く機械を作ったんです。40年間で一番大変だったのは本社工場のクリーンルームを作ったことですね。製図の大変さはもちろん、製造スケジュールやルールを変える難しさも感じましたね。

髙山 会社の基盤を作ってくださったのですね。

岩立 そうしているうちにどんどん優秀な社員が入ってきて、今のような少量多品種生産が可能になりました。

日本のものづくりの心を大切に

髙山 ものづくりにはどんなこだわりを持っていらっしゃいますか?

岩立 日本の伝統工芸にあるような丁寧さを大事にしています。今の時代、機械を作るときに部品から手作りする職人が少なくなってきているんです。安価な部品を他社から購入することができますからね。ですから、たった1つのねじであっても、「どんな加工を施したら使いやすいのか」と考えを巡らせることが大きな違いを生むんです。繊細な気遣いを忘れないようにしたいですね。

▲フライス盤でねじ切り加工をする岩立さん

髙山 そういえば、工場には岩立さんが作った機械が多いですよね。この世に無いオリジナルの機械を生み出せるのはどうしてですか?

岩立 やっぱり好きだからですね。もちろん溶接ができれば装置が作れるけど、でも一番重要なのはちょっとしたアイディアですね。公園のシーソーで遊んでいる子供を見て、振り子を利用した針のRつけ機(直針を湾曲させる機械)を思いついたこともあります。

髙山 そのエピソードは凄すぎます…!

休日は理想の音を追求

髙山 お休みの日はどんなことをしているのですか?

岩立 電子デバイスを使って音響機器や自分の欲しい物を作って楽しんでいます。

髙山 それはまた興味深いです。岩立さんは音楽にもお詳しいですよね!

岩立 子供の頃から音楽を聴きまくっていました!カーペンターズ、ビートルズ、ジャーニー、トト、クイーン…。今はBluetoothオーディオを使って、手軽に高音質な音楽を聴くことができるでしょう?でも、僕が小さいときに聴いていた音とは違うんです。高性能なオーディオは、イコライザーを使って耳心地の良い音に補正しているんですよ。

髙山 確かに、レコードやラジオで聴く音楽は全然違った気がします。

岩立 クリアな音もいいのですが、昔聴いていたような柔らかい音に近づけるために試行錯誤しています。

座右の銘はロボコンの…

髙山 座右の銘を教えてください!

岩立 「為せば成る 為さねば成らぬ 何事も」昔ロボットアニメのロボコンを見ていたら出てきた言葉です。何かを成し遂げることは大げさなことではなくて、“まずはやってみること”が大事だと思っています。

若手社員へのメッセージ

髙山 最後に、若手社員へのメッセージをお願いいたします!

岩立 心豊かな人生を送ってほしいです。そのためには、“人のためになる”好きなことをやるのが一番いいですよ。

おわりに

岩立さん、インタビューを受けてくださりありがとうございました!
皆さんに、岩立さんのロマンチストで遊び心のある一面をご紹介できたのではないでしょうか?幼少期のお話など、素敵なエピソードがまだまだたくさんありそうな予感がします。気になる方はぜひ岩立さんに聞いてみてください!

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