医療機器メーカーの仕事を知ろう! -夏期2Days仕事体験2025レポート-

医療機器の開発・製造・販売を行う河野製作所グループでは、新卒採用を行っています。

当社が取り扱うのは、手術で使われる「針付縫合糸」を中心とする医療機器。
医療業界の会社ということで、多くの人の生命や健康に関わる社会貢献性が高い業種のものの、
日常生活ではあまり目にすることのない医療機器を展開する会社で働く姿はなかなか想像しにくいかもしれません。

そこで河野製作所グループの会社、製品、そして仕事を知っていただくため、製造拠点の一つであるつくば工場で仕事体験プログラムを開催しました! 2日間にわたって行われたプログラムをご紹介いたします。

目次

当社と製品について知る -針付縫合糸って何ですか?-

学生さんからは「糸の長さは、使われている身体の部位の大きさと比例するのではないですか?」との声が。鋭い視点です!※比例しない場合もあります

会社紹介
まずは当社が「技術開発型ベンチャー企業」として、新製品の開発や、海外展開を積極的に進めていることをご紹介しました。

その後、針付縫合糸を知っていただくため、当社を代表する製品のひとつASFLEXを使ったワークショップを開催しました。
同じ素材の糸がついた製品を複数用意し、針の形状/長さ/太さ、糸の長さ/太さ、パッケージの記載などを手がかりに、心臓血管外科、美容外科、肝胆膵外科のどの診療科で使われている製品かを当てていただきました。針付縫合糸が多くの診療科で使われていること、そしてニーズや用途に合わせ様々な工夫がされていることを実感いただきました。

針付縫合糸は「持針器」といわれる器具で持って使用します

縫合体験
当社を代表する製品、針付縫合糸を実際に使ってみる体験を行いました。教えるのは手術室看護師のキャリアを持つ社員。「縫う」「結ぶ」という手術の基本動作がどのように行われているか、鶏肉を縫うことで体験いただきました。

この縫合体験、実は当社の新人研修では必ず行われています。針付縫合糸のユーザーである医療従事者が、針付縫合糸にどのようなニーズを持っているかを知るために、まず自分の手で体験することが重要なのです。

仕事を知る -医療機器メーカーで働くとは?-

顕微鏡をのぞきながら行う細かい作業。最後には、糸と針のカシメ(圧着)に成功していました

カシメ体験
針付縫合糸の大きな特徴は、糸と針が一体となった形。その形をつくるには糸と針を圧着する工程「カシメ」を行っています。

当社のカシメ工程では、自社で製造した装置「カシメ機」が使われています。今回は、そのカシメ機を製作した生産技術の社員が、カシメの方法をレクチャー。参加された学生さんから活発なご質問をいただき、生産技術の社員からは装置を作る上での工夫や、「装置を作る知識やスキルは実は入社してから身に付けたものも多くあった」という話をお伝えしました。

製品倉庫の見学。多品種を製造しているため、品番の異なる製品がずらりと並びます

工場見学
製造、プロセス開発、品質保証など様々な部署をまわり、実際に働いている社員、行っている業務、使用している機械をご覧いただくことで、当社の多品種少量生産がどのように行われているかを実感いただきました。

つくば工場には、前述のカシメ機の他にも針穴をあける製造装置や、針の曲げ・つぶし加工などを行う製造装置など、様々な自社製作の製造装置があり、日々、医師のニーズに合わせた製品を製造しています。

ふせんに商品の特徴を書き出し、その後SWOTに分けていきます

マーケティング体験
市場戦略を立てる際に使われるSWOT分析は、医療機器のマーケティングでも行われています。例えば強み(Strength)でいうと、洗浄することで複数回使えるものは購入費用を下げられるメリットがありますが、ディスポーザブル(使い捨て)のものは洗浄にかかる時間や手間をなくすことができます。

今回、参加者のみなさんには身近な文房具を使ってSWOT分析を行い、発表いただいた後、その考え方が医療機器にどのように応用できるかを製品開発に携わる社員から解説しました。

最後に

今回の仕事体験を通して、当社について、製品について、社員や働き方についてお伝えしました。
手術室で使われる医療機器の会社、という普段はなかなか見えにくいところの仕事ですが、新たな発見や、仕事のイメージを持っていただけていれば幸いです。

ご参加いただいた学生のみなさん、積極的に取り組んでいただき、ありがとうございました!

当社の新卒採用情報はこちらから

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