交流授業レポート -東国分中学校-

こんにちは!コーポレートコミュニケーション部の國井です。

2022年度の交流授業は全部で5校を予定していますが、東国分中学校は今年度最初の交流授業ということもあり、事前に参加予定の社員が全員集まってワークショップの内容を打ち合わせました。

今回メインでワークショップを担当する社員は「ものづくり3課」という、自動機を使って針の製造を行う部署で働いています。そのため針にはどんな種類があるのか、それぞれどんな特徴があるのか、主にどんなところで用いられる針なのか・・・針のことを中心に、次から次へと伝えたい内容が出てきました。

他のメンバーからも「もっと身近なものに例えて分かりやすく伝えられないかな?」「クイズ形式にしたらどうかな?」「ただ針の違いを教えるのではなく、こんなに沢山の針を作っている会社の想いも伝えないと」など、様々な角度からの意見が止まらずなんと初回の打ち合わせは2時間にも及びました。

その後も当日参加するメンバーを中心に打ち合わせを重ね、今回の交流授業は以下の内容のようになりました。

目次

企業概要・自己紹介

最初に今回のメンバーが会社でどんな仕事をしているのか、また中学時代どんな学生だったのかを紹介しました。

社員がゲームが趣味だと話したところ、「そのゲーム僕もやっています!」という声がちらほら。つかみはバッチリです。

その後河野製作所の概要について「何を作っている会社か」「元々何を作っていた会社か」「どうして医療機器を作っているのか」の3パートに分けて紹介。当社の歴史や、例え少数でも困っている患者さんや医療従事者の方がいたらその人のために製品を作っているという理念をお伝えしました。

縫合体験 -縫い針と手術用針付き縫合糸の違いを知ろう-

当社が作っている針付縫合糸は、手術の現場で使いやすいように様々な工夫をされています。

(詳しく知りたい方は針付縫合糸の針について知るの記事を読んでみてくださいね!)

そのことを実感してもらえるよう、スポンジを患者さんの体に見立てて、通常の縫い針と針付縫合糸でそれぞれ縫ってみる体験をしました。

当社の針は小さく鋭い上に、持針器は扱いがとても難しいです。絶対にケガをしないように針はブランテーパーという通常よりも先端がが丸くなっているものを使用し、器械や針の扱い方についてしっかりとレクチャーをしました。

レクチャーの後、実際に持針器を持って縫合をしてもらうと皆さん「医療ドラマみたい!」と興奮している様子。

初めての持針器に苦戦しながらも、裁縫用の縫い針だと途中で糸が抜けてしまうリスクがあることや、真っ直ぐな針では深いところを上手に縫えないことなど、手術用縫合針独自の工夫をしっかりと感じていたようです。

針を観察してみよう -形状や用途の違いを知ろう-

縫い針と手術用の針の違いを知っていただいたあとは、手術用の針の中にも用途によって様々な工夫が凝らされていることを、顕微鏡で実際の針を観察しながらクイズ形式で知ってもらいました。

何問かクイズを出しましたが、特に丸針と角針の違いは見つけるのが難しかったようです。私も入社時の研修で針先の種類当てクイズをやったことがありますが、一度知識を身につけていても見分けるのには苦戦した思い出があります。

それくらい肉眼では違いが分かりにくいですが、中には気付いた学生もいて、生徒間で教え合ったりととても盛り上がっていました!

小さな針を熱心に観察していました

まとめ

ここまで体験や観察を通して知ってもらった針の工夫。当社では全てのお医者さんが一番使いやすい針を選び、より良い手術ができるよう、ここまで沢山の種類の針を用意しています。

相手の立場になって考えることは当社の製品開発の基本ですが、当社に限らずどの会社でも、さらには学校生活の中でもとても重要な考え方だということをお伝えして、交流授業を締めくくりました。

今後の職業選択のために、会社や製品のことだけではなく、その奥にある働く上での想いや、自分の作ったものが社会で役に立つことの喜びも伝えられる、とてもいいワークショップになったのではないかと思います。

今回の交流授業を受けて、生徒さんでも改めて会社や仕事についてまとめて学校内で発表をするそうです。私たちの想いがどの位伝わったのか、はたまた私たちが伝えたかったこと以上のことを感じてくれたのか、発表の様子を教えてもらうのが今からとても楽しみです!

今後、他の中学校での交流授業についても随時ブログに掲載していきたいと思います。

2022年度の交流授業レポートはこちらから

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